右ハンドルは左ハンドルの鏡像ではない
よくある思い込み。右ハンドル車は左ハンドル車を鏡に映したもの。ハンドルを反対側に移して、あとは全部左右反転すればいい。
カタログ写真ならそれで通ります。マットにとっては、一組を台無しにするだけの誤差があります。

まずペダルから
電気自動車のペダルは世界中どこでも2つ。クラッチはありません。つまりペダルの本数は違いではなく、そう説明されたならそれはガソリン車の話です。
違うのは位置です。プラットフォームが左ハンドル前提で設計されると、ペダルボックスはその側のステアリングコラム、ブレーキブースター、ハーネスに合わせてパッケージされます。反対側へ移すのはただではありません。コラムは別経路を通り、ブースターは配置換えになることが多く、ペダルボックスはトンネルに対してわずかにずれた位置に落ち着きます。
フットレストが決定的
左ハンドル車でペダルの左にあるフットレストは、右ハンドル車ではペダルの右になります。そして大きさが同じであることはまずありません。
トンネルは動きません。片側ではシルからトンネルまでの幅がそのまま使えますが、反対側ではペダルボックスがその幅を食います。メーカーはフットレストを狭くする、角度を変える、あるいは省くことで吸収します。
マットにとってこれは位置の変化ではなく形状の変化です。裏返しても解決しません。
ほかに動くもの
| 箇所 | マットへの影響 |
|---|---|
| ステアリングコラム角度 | 貫通位置が変わり、上端のクリアランスが変わる |
| コンソールの非対称 | カップホルダー、小物入れ、アームレストは正確には反転しない |
| 各種レバー | ボンネットや充電ポートのレバー位置が変わり、避ける形が変わる |
| 固定金具 | カーペットとシートフレームに従い、ハンドル位置には従わない |
注文時に何を意味するか
運転席マットと助手席マットは入れ替えられません。左ハンドル車でも入れ替えられませんが、右ハンドル車では左右を間違えたときの違和感が大きくなります。あのフットレストのせいです。
「この車種に適合」と「あなたの右ハンドルのこの車種に適合」は別の主張です。オーストラリア、ニュージーランド、英国、日本、南アフリカ、タイはいずれも左側通行。中国製EVの多くは左ハンドル前提で設計され、右ハンドル版は反転ではなく改設計です。
確認する3点
商品説明に右ハンドル(RHD)と書いてあるか。どこにも書かれていないなら、その問いは検討されていないと考えてください。
写真のペダルはどちら側か。商品写真は一度しか撮られないことが多く、サンプルを作った市場の仕様が写ります。
フットレストの切り欠きがあるか、正しい側にあるか。これが一番速い目視チェックです。
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汎用形状で解決できない理由は 汎用か車種専用か。商品名が何を約束しているかは 商品タイトルの言葉。同じフットスペースを変えるもう一つの変数は 製造年の確認方法。